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  経営理念
   
         
   

 起業しようと考える方は、何を売って、どうやって儲けようというアイデアをお持ちのはずです。それを、いかに実現可能な形にして、具体化していくかを考えなければならないわけですが、開業のハウトゥー本などでは、まず、その前段階として、経営理念を掲げなければなりません、などと書かれていることが多いようです。確かに経営理念は持たなければいけません。しかし経営目標は立てても、経営理念なんてくすぐったいよとか、思い浮かばない、そもそも経営理念って何?という疑問を待たれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
  経営理念とは、わかりやすくて、普遍的で永続性を持つものです。よく言われるのが、100年たっても変わらないものである、というものですね。
  対する経営目標は、とても具体的なものと言えます。例えば5年後に売上10億とか、支店を20店など、具体的な数値を設定することです。
  開業当初から経営理念を掲げるに越したことはないのですが、それを形にするのは後にしてもいいと思います。続けていくうちに会社経営の上で何か芯となるもの、信念のようなものが生まれてきて、経営理念の必要性を実感するものです。
  ただ、これは個人的な考えですが、もし従業員を雇い入れるなら、しっかりとした経営理念を持っているべきでしょう。なぜなら、会社は法人としてひとつの別人格を与えられていますが、あくまで自然人である個人の集まりだからです。そこで、法人としての統一的な価値観を明確にしておくことによって、経営者や従業員の価値基準や行動指針とすることが出来、会社が成長すると共に、これが企業文化を育んでいくのです。
  また、さらに会社が成長して、より社会的な存在になれば、重要な経営判断の際に、売上や利益の多寡だけでなく、経営理念を念頭に置いた決断を下すというような事にもなるでしょう。

  以下、日本を代表する企業の経営理念・経営思想を掲げておきます。 まずは、トヨタ自動車です。
企業理念

 
   
  1. 内外の法およびその精神を遵守し、オープンでフェアな企業活動を通じて、国際社会から信頼される企業市民をめざす。
  2. 各国、各地域の文化、慣習を尊重し、地域に根ざした企業活動を通じて、経済・社会の発展に貢献する。
  3. クリーンで安全な商品の提供を使命とし、あらゆる企業活動を通じて、住みよい地球と豊かな社会づくりに取り組む。
  4. 様々な分野での最先端技術の研究と開発に努め、世界中のお客様のご要望にお応えする魅力あふれる商品・サービスを提供する。
  5. 労使相互信頼・責任を基本に、個人の創造力とチームワークの強みを最大限に高める企業風土をつくる。
  6. グローバルで革新的な経営により、社会との調和ある成長をめざす。
  7. 開かれた取引関係を基本に、互いに研究と創造に努め、長期安定的な成長と共存共栄を実現する。
 
   

グローバルに活躍し、環境技術の最先端をいくトヨタを表わしていますね。

次に京都を代表する企業の京セラです。

 
   

 経営理念
  全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、 人類、社会の進歩発展に貢献すること。
  経営思想
  「社会との共生、世界との共生、自然との共生」・・・ 共に生きる(Living Together) ことを
  すべての企業活動の基本に置き、豊かな調和をめざす。

 
   
最もポピュラーな経営理念ですね。会社は本来営利を最大限追求することを目的として存在していますが、社会への貢献、共生というのは、会社が発展するにつれ、より重要になっていきます。従って、多くの会社が経営理念にこれを掲げるのも頷けます。

最後に、世界の最先端をいく日本のネット情報社会の構築は、すべてこの企業のおかげと言って良いでしょう、ソフトバンクです。

  経営理念
  デジタル情報革命を通じて、人々が知恵と知識を共有することを推進し、企業価値の最大化を
  実現するとともに人類と社会に貢献する。

現在は、まさにこの経営理念通りに、ネットを通じて知恵と知識の共有がはかられる社会になっていますね。
 
 
   
 
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